「すべては神の栄光のために」1コリント6:19-20


 新しい年を迎え、心新たにこのみことばを掲げて前進したいと願っています。このみことばはコリントの教会の問題に対してパウロが書き送った一部です。コリントの教会には大きく3つの問題がありました。そこから私たちも「ささげる」歩みを考えましょう。
 第一は不一致という問題です。パウロに、アポロに、ケパに、はたまたキリストにと彼らはめいめい壁を作っていました。人につくとき、一致は生み出せません。私たちは誰が言った、彼が言ったではなく、かしらなるキリストとそのおことばにしっかりと結びつかなければなりません。
 第二は不品行という問題です。求められていることは最も身近な人を愛するということです。ここからすべてが始まるのです。最もローカルなことは最もグローバルです。現代において私たちが直面しているあらゆる問題は複雑ですが、この一事が深められていくならば、それが外へと拡がっていくのです。
 第三に誇りという問題です。12章から14章の間は、とりわけ異言の賜物の問題について扱っています。わたしはこれができる、あれをした。これをしている、やってきた。本来主からの賜物であるはずのものが自分の誇りにすり替わりやすいのです。パウロはよりすぐれた賜物を求めるようにと奨めながら、「さらにまさる道」を教えます。それが愛の章である13章です。最もすぐれたもの、それはご自身を十字架でお捨てになった神の愛です。そこからすべてが始まるのです。
 私たちは尊い代価を払って買い取られた者です。聖霊の宮であり、自分自身のものではありません。罪から贖い出され、このお方にあって生かされてある。このからだをもってすべては神の栄光のためにとささげ歩む一年としようではありませんか。