「ひとりぼっちじゃないよ」創世記28:10-22

私たちが人として感じる寂しさや悲しみ、孤独感。しばしば、私たちにはそのような時があります。あるいは、これから起こるかもしれません。心にしっかりと刻んでおきたいみことばが、この箇所、ヤコブに語られたことばです。「わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」(15)という力強い神のことばです。
ヤコブは父のもとから叔父ラバンのもとへと行かなければなりませんでした。父をだまし、兄エサウが受けるべき長子の権利を奪い取ったからです。怒りに燃えた兄はヤコブを殺そうとまで思います。家を追われた彼は今まで自分に与えられていた恵みが恵みとしてわかりませんでした。
ひとり、旅に出たヤコブはそこで一つの夢を見ます。天に届くはしご、それは、この世界と神とは離れてはいない。繋がっていることを示すものでした。ヤコブにとっての神は父の神であって、自分の神ではありませんでした。ところが、神のおられる天と自分の住む地とは別々のものではなく、ここに神がおられるということを知ったのです。これは彼にとっての一大転換です。さらに、彼の確信を深める言葉が語られました。「見よ。わたしはあなたとともにいて、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」
世に来られたイエス様は、十字架の上で「我が神、我が神、どうして私をお見捨てになったのですか」と叫びます。そしてその絶望に打ち勝ってよみがえり、「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」と言ってくださるのです。
あなたも決してひとりぼっちではありません。誰がいなくとも、イエスがともにいてくださり、温かなまなざしをもってすべてを知って支えてくださるのです。