「一番大切なもの、愛」1コリント13:1-8, 13

 今日は子どもたちの成長を感謝し、その祝福を祈る日です。その生涯、一番大切なものは何なのでしょう。聖書は「愛」だと教えます。私たちのこのいのちですら、やがては消えていきます。「いつまでも残るもの、永遠に価値あるもの」、それが「愛」です。この章は、愛の章と呼ばれます。ここから二つのことを心に留めたいと思うのです。
 まず、ここでは、「何をするか」よりも、「何をしないのか」ということの方が多く教えられています。そうです。私たちは余計なことをしているのです。しなくていいことまで考えるのです。よく知られた白雪姫の継母は「鏡よ、鏡よ、鏡さん、世界の中で一番美しいのはだぁれ?」と問いかけます。そして、邪魔になる白雪姫に毒を盛ります。愛に反すること、それは「それは自分が一番」でいることです。そうでないときに、私たちは「ねたみ、自慢し、高慢になり、礼儀に反することをし、自分の利益ばかりを求め、苛立ち、人がした悪を忘れられない・・・」、そんなことをしてしまうのです。鏡の前に立つ度に、「真実な私の姿を教えておくれ、一番になりたい思い、それが生み出す罪の思い、それを教えてください」と問いかけるべきではないでしょうか。
 もう一つ、愛の模範はイエス様です。ここに「愛はすべてを耐え、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを忍ぶ」とでてきます。何を信じ、望み、何が故に耐え、忍ぶのでしょう。正しくさばかれる方、神に任せたとき、そこにイエスご自身が見ていたのは、よみがえりの勝利です。すべての罪と死に、そして絶望に打ち勝って勝利することを信じていたのです。残念ながら、人の努力で耐え忍ぶのは限りがあります。しかし、この神の勝利を信じるならば、そこには希望があります。光を見いだすことができます。これこそが、私たちが第一にするべき愛の姿なのです。