「心を一つにする」1ペテロ3:8-9

 ペテロは王に従い、主人に従い、夫に従い妻を愛する生活を教え、さらに教会という交わり、周囲の関係に表すべきことを教えています。ここで「…祝福を与えなさい。あなたがたは祝福を受け継ぐために召されたのだからです。」と教えられています。神は、あなたを通してあなたの周りを、そして世界を祝福しようと使命を与えてくださっているのです。5つのことをともに聞きましょう。

 「心一つに」。それは初代教会のあり方について使われている描写です。彼らは物心ともに霊の一致をもってすべてを一つにしていました。人はアダムの堕落以来、いちじくの葉で自らのプライドを覆い隠します。キリストの血潮で贖われた私たちはもはや覆い隠す必要はない。一致の鍵はここにあるのです。

 次に勧める「同情」。それはむしろ共感と訳した方がいいことばです。同病相憐れむと言いますが、経験したことのないことはわかりません。何ができるかと言えば、親身に聞くことです。寄り添うことです。

 「兄弟愛」。それはすでに1章で学びました。「真理に従うことで偽りのない兄弟愛を抱くようになった。」そうです。イエスの足跡、「私があなたがたを愛したように互いに愛せ」と言われる主に従うことです。

 さらに「あわれみ」。それは犠牲を払ってよきサマリヤ人のように生きることです。

 そして最後に「謙遜」。それは自らを捨てて、キリストの御霊に自分を明け渡すことです。己のうちに、一つもよいところがない。罪深い者であることを真に認めるとき、それは周りに対する生き方も変わるのです。

 ここにこそ、私たちが心一つに、すべてをともに喜ぶ交わりの回復があり、いただいた使命、祝福の器として用いられることを主は期待しておられるのです。