「神は愛です」1ヨハネ4:7-21

 愛ということばほど多く使われることばはないでしょう。しかし、愛は愛でも様々な意味に使われます。わかりやすく4つに分けてみましょう。
 第一は「情」がつく愛です。同情、情愛。それらは心が自然と動かされて行動する愛です。一方で私たちは全く心が動かない冷たい心も持っています。第二はギブ・アンド・テイクで成り立つ愛です。関係がバランス良好ならば、お互いに気持ち良く付き合うでしょう。ところが、「私ばっかり」となると、壊れてしまうもろさを持っています。第三は恋愛に代表される夢中になる愛です。それは、熱しやすく冷めやすいのです。神の愛はこれらで説明がつきません。それでギリシャ語ではアガペーということばを当てました。
 クリスマス、それは神がひとり子を世に遣わしてくださったのです。疲れ、傷つき、苦しみ、涙する私たちと同じ所に身を置いてくださいました。だから、あなたの思いは必ず神に通じています。誰もわかってくれない。そんなことは決してありません。
 ひとり子イエスは十字架に命を捨ててくださいました。「我が神、我が神、どうして私をお見捨てになったのですか」と叫ばれた主を送らねばならなかった父なる神の痛みはどれほどだったでしょうか。愛は捨てること、尊い犠牲を払ってくださったのです。
 だから、この神の招きに応えて愛することを求めるとき、私にも捨てるものがある。犠牲を払い、献げるべきことのチャレンジを受けるとき、神がどれほどまでに愛してくださったかが身に沁みる。それを繰り返し生きるのです。あなたも愛することのチャレンジを最も身近なところで受けています。払う犠牲とともに神の愛がこの身を通して表れされることを祈りましょう。