「福音を本当に理解するとき」コロサイ1:6-9

 コロナの第5波の中、オリンピックが開催されようとしています。あるはずのワクチンがどこかで滞留している。感染を食い止めるには若者から打った方が早い、高齢者からということは死者を減らすためでしょう。しかし、政府の発表はおぼつかない。たとえ、うまくいかないことがあっても丁寧な説明があれば、「信頼」して待つことができます。
 神は、私たちに天地創造のはじめから、世の終わりと再創造、そして、私たちに救いを与えてくださいました。そして、聖書を通して遠大な神のご計画をお知らせくださいました。その中心が「福音」です。いや、聖書すべてが「福音」と言ってもいいでしょう。それでは、それを簡潔に言ったらどうなるでしょうか。最も簡潔に言えば、「キリストの十字架の愛」です。
 そして、その福音を「本当に理解したとき」何が起こるか。それは「実を結び成長する」のです。なぜなら、私たちは聞いて信じ、信じたように生きるからです。その結実は私たちがそう理解しているかのバロメーターになります。
 私たちの教会が50周年を迎えましたときに、「実を結ぶ教会に」と願って、4つの実を結ぼうと呼びかけるメッセージをしました。第一は悔い改めの実。悔い改めは赦しと和解の器となることです。第二は成長の実。聖霊の宮として御霊の実である愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制において成長することです。第三に交わりの実。キリストのからだである教会に愛と一致という回復を生み出して行くことです。第四に宣教の実。先駆けとして救われた私たちが最も身近な家族からはじまって全世界に至るまで、時が良くても悪くても宣教を続けることです。
 福音を本当に理解し、「キリストの十字架の愛」を第一としてきたでしょうか。その結実として実を結ぶ歩みをしてきたでしょうか。初めの心に立ち返って、福音をしっかりと刻み、思い新たに歩もうではありませんか。