ことばと心を理解しよう

 友人たちの会話。
「あの人は批判ばかりしている」と、批判ばかりしている人もいる。
 動いてなんぼだと思います。動いてない人、結果出してない人は発言権はないかと。
  みんな、言ってますと自分の言い分を言う人もいる。「みんな言ってますよ」って、イヤな言葉ですね。
 ニュースや、報道の内容、週刊誌の見出しなどを見ていると、ここのところ私たちの周りはこんなことばかりです。
 「私たちはみな、多くの点で失敗をするものです。もし、ことばで失敗をしない人がいたら、その人は、からだ全体もりっぱに制御できる完全な人です。」ヤコブ3:2。これが聖書のことばについての教えです。
 ことば巧みな人がいます。その巧みさとは裏腹に行動が伴わずにいると、「口では上手いこと言っているくせに」と信用を失うことがあります。
 ことばが足りない人がいます。一生懸命やっているのはわかるのですが、適切に表現できないために誤解されてしまいます。
 ひと言余計な人がいます。言わなければいいのに、ことばが滑ってしまったことで悪気はないのに人を傷つけてしまうのです。そして、配慮の足らない無神経な人と評価されてしまいます。
 残念ながら私たちは、どこかに当てはまるような欠けだらけの者に過ぎません。そして我が身に置き換えて反省することよりも、人の批判ばかりしてしまうのです。あぁ、なんと罪深い者たちでしょうか。
 思いを口にする前に、一歩、立ち止まりましょう。聞いたことばの背後にあることを注意深く読み取りましょう。そして、「ごめんなさい」と互いに告白し合える交わりを築こうではありませんか。