ともに恵みを受けるために

 それから、イエスは彼らにこう言われた。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。マルコ16:15

 これが、私たちキリスト者に与えられた世界宣教の使命です。シンガポールの短期宣教チームの兄姉がこの一週間ご奉仕をしてくださいました。彼らが奉仕してくださった働きに大きな感謝を覚えています。一週間という期間、自分の仕事を休み、時間と財をささげる大きな犠牲を払って遠い日本、甲府へ来てくださいました。

 感謝を覚えて、何か、日本でしか食べられないものを食べていただきたいと思ったのですが、大抵のものは同じようにシンガポールにもあるのだそうです。世界中で文化が、それは食文化から始まって様々なもの入り混じる時代になりました。しかし違うものもあります。おそらくそれは、目に見える表層的なものではなく、心のあり方やものの考え方、 表現の仕方やコミュニケーションのとり方なのだと思います。

 私たちの文化で当たり前のことが、そうではない。向こうで当たり前のことがそうではない。異文化の中で問われるのは、自らのあり方はどうなのかということです。考えてみると、初代教会もそうでした。ユダヤ人と異邦人の違いは大きな壁でした。その壁がキリストによって取り払われた。そのとき、彼らが導かれたのは古い生き方から、新しいキリストにある生き方への変革でした。違いのあるところから、チャレンジを受け、ともに恵みを受けることでした。

 宣教チームの奉仕、またその交わりを通して私たちが学ぶこと、それは短い交わりでしたが、喜んで奉仕する心、主にあって献げる献身、魂のための奉仕、自分にできることを献げる姿勢。ともに恵みをうけたチャレンジにともに感謝と献身をささげましょう。