エネルギーの憂いと原発と平和と

 電気が高い!ガスが高い!ガソリンも高い!何もかも高い!とため息をつくこの頃ですが、コロナ禍で産油国の生産調整によって価格が上がっていたのが、ウクライナ戦争によって拍車をかける事態になっています。また、電力逼迫という状況も起こって、「でんき予報」が発表されるようになりました。
 日本のエネルギー自給率は12.1%(2019年)です。ほとんどを輸入に頼っています。2010年に11.2%だった原子力は、東日本大震災による事故以来、世論もまた審査も厳しくなって廃炉が続き、2019年には2.8%まで減少しました。原子力から再生可能エネルギーへの転換、太陽光発電パネルはそこここを覆うようになりました。しかし、にわかにエネルギー危機を実感する中、原発の再稼働、次世代原発の新増設という国策の大転換をするニュースも入ってきました。
 ドイツは日本の東日本大震災の事故後、脱原発を進めてきました。チェルノブイリ事故の影響が強く、日本の事故を見て脱原発を巡って政権が変わるほどの拒絶をしてきたのです。しかし、ロシアからの天然ガスの供給が厳しくなって、見直しを迫られています。
 原発はトイレのないマンションとたとえられてきました。福島原発の汚染水の処理は抑えきらずに、海洋放出されることになりました。そして、使用済み核燃料の再処理サイクルは破綻し、未だ廃炉の見通しも立っていません。そればかりかウクライナでは原発が脅しに使われ、テロ攻撃を受けたならば、その被害は甚大です。
 資源の乏しい国は、平和でなければ保てないのです。普段、さほど感じてはいないかもしれませんが、平和だからこそ今の生活が成り立っていることを覚えておきたいと思います。まさかと思うことが世界で起こってきたのですから。そして、人の引き起こす争いの中、主よ。あわれみ給えと祈りましょう。