コロナを巡る温度差

 GO TO トラベル、GO TO イートと次々にコロナ対策の施策が出てきました。感染拡大防止よりも、経済活動の停滞を打破したいという施策です。秋の行楽シーズン、休日にはここ山梨にも大勢の観光客がやってきます。あるいは場所によっては普段の賑わいが戻っているような場所も見聞きします。
 一方で感染の勢いは止まってはいません。これから冬にかけては再び第三波という懸念を拭うこともできませんし、インフルエンザの流行が重なったときに、医療体制は大丈夫なのかというのが今の状況です。半年以上もこの状況が続き、まだまだ先が見えない中、その向き合い方についても人によって様々です。
 三月の初め、コロナが始まった時に、皆さんに申し上げたことを覚えておられるでしょうか。「ウイルスに関する受け止め方の感覚というのは人それぞれ、また、その人の置かれている場もまた、それぞれ。それを責めたり、批判したりしないでいただきたい。」その通りにしてくださっていることを心から感謝します。
 方々の教会の対応を伺うと、これまた千差万別です。もうすでに普段通りの集会をし、愛餐の交わりもしているところもあれば、未だオンラインのみで慎重に礼拝を保っている教会もあります。一概にどれが正解などということは言えません。
 食べる人は食べない人を見下してはいけないし、食べない人も食べる人をさばいてはいけません。神がその人を受け入れてくださったのです。(ローマ14:3)
 これは初代教会の交わりの問題でした。食べる食べないから始まって、ユダヤ人と異邦人の違いが浮き彫りに出るような状況があったわけです。ここらへんでもう一度、この原則を確認しておきたいと思います。まだまだ続く状況、互いを思いやり、主にあって尊重し、支え合う交わりを続けましょう。