事故の後始末は終わらない

 Fバプテスト教会を訪ねた後、原発周辺地域を訪ねました。広野火力発電所、福島第二原発、福島第一原発が約10km離れて海沿いに並んでいます。その間にあるに天神岬という高台の岬に立つと、川沿いに巨大な防潮堤が見えます。あぁ、ここを津波が襲ったのだとわかる場所です。その内側には除染土を入れたフレコンバックの山です。 

 富岡千本桜という桜並木、その途中でぷっつりとバリケードが張り巡され、要所には警備員が立っています。そこは帰宅困難地域です。許可を得、防護服を着用しなければ入れません。通りのこっちと向こうで世界が違います。見た目には何の違いも見えないのですが。その帰宅困難地域の中を国道6号が通っています。駐停車禁止、自転車、歩行者通行禁止です。長時間の滞在は被爆するので、自動車の通過のみが認められています。途中の線量計は0.91μSv/hでした。線量は落ちてはいます。

 そこは人が住める場所ではなくなってしまいました。町がそのまま誰もいなくなりました。収束・除染作業がすでに7年間続いていますが、これからも、延々と続けなければならないかと思うと、本当に大変なことです。終わることのない作業、しかも何も生み出すわけではない後始末を延々黙々となさっておられる方々には頭が下がります。また、そこに住んでおられた方々、故郷を失った方々はどんなにか寂しい思いをしておられるのかと心が痛みます。

 衝撃は薄れ、記憶は遠のき、遠い者は忘れてしまう。それは人の限りです。しかし、現場は今なお変わりがありません。すれ違う車のほとんどが原発関連の作業車、また作業員を乗せたバスです。私たちの生活がそのようなものの上に立っていることを忘れずに心に刻みたいと思います。