喜びの知らせ〜アドベント〜

 毎年アドベントがやってきます。二千年の長きにわたって代々のキリスト者たちは救い主の現れを待ち望んできました。それはベツレヘムでの誕生であり、また、再臨の希望です。救いの完成を待ちわびているのです。

 最初の知らせは野番をしていた羊飼いたちに届きました。御使いが彼らに告げます。「私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」(ルカ2:11, 12)彼らは急ぎ、すぐに飼葉おけに寝ておられるみどりごを探し当て、喜びをもって周りの人たちに告げ知らせました。すぐに確かめなければとじっとはしていられなかったのです。

 みどりご。生まれたての赤ちゃんに何にできるでしょうか。何もできません。しかし、これから起こることは未知数です。だから人は無条件に小さな赤ちゃんや子どものもつ豊かな可能性に希望を感じるのです。しかし、それだけではありません。この小さな赤ちゃんは神がやがて救い主として立ててくださるのです。今はまだそれがどんなものであるのかわかりません。でも、お約束の通りだと、この赤ちゃんを見て彼らは確かめたのです。

そして彼らは大喜びで周りに喜びを伝えたのです。

 私たちがいただいている恵みの救いも同じではないでしょうか。ペテロは次のように言い表しました。「あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、いま見てはいないけれども信じており、ことばに尽くすことのできない、栄えに満ちた喜びにおどっています。」(1ペテロ1:8)確かにまだ見ていません。でも十字架を通して確かなしるしをくださった。来臨を待ち望み、喜びの知らせを伝えようではありませんか。