役員を選ぶということ

 第三ヨハネの手紙には教会のとりわけ働き人をどのように扱うべきかについてのことが書かれています。一度目を通してからこの文を読んでいただくとよくわかると思います。

 第一に働き人は何かを受けるためにではなく、御名のために献げるべき人であることが書かれています。自分の名誉や名声のためでなく、お金のためでもなく誰かに感謝されるためでもなく、ただただ御名のために働きをするのです。

 第二に働き人を支えることを通して私たちは同労者となるのだということが書かれています。ガイオが愛をもって働き人を物心ともに支えたことが称賛されています。役員に任せておけばいい。何もかもやってもらえばいいという受け身ではなく、自らともに献げることが求められているのです。

 第三に自分の思い通りにことを運びたい人が現れることについて警告が述べられています。イエス様のお語りになった麦と毒麦のたとえ話のようにそのような人が教会に入り込んでくることがあるのです。そればかりではなく私たちの内にはそのような罪が染みついています。ですからへりくだって主に従う人が求められるのです。それを判断するように求められています。

 最後に顔と顔とを合わせて話合って決めましょうと呼びかけられいます。教会は話し合ってともに主の御心を求めるように導かれているということです。限りがある人の頭で考えられることはごくわずかですが話し合う中に神の導きは現されていくのです。

 役員を選ぶにあたってこれらのことを心に留めておきましょう。同労者となるそれぞれですが、働きをゆだねるべき人を祈りの中に考え、選挙を通して神の導きを求めてまいりましょう。

(2012.1.15 牧師記、再掲)