思いに任せないことこそ感謝

今年のクリスマスは、その前から、熱を出し、体調がいまいちスッキリしないまま迎えました。人によって受け止め方は違うと思うのですが、私の場合、根を詰めてことをして思わぬケガをしたり、熱を出したりすることがままあります。子どもの頃から大きく変わらないように思うのです。
夢中になっているときというのは、時を忘れてしまうものです。「もうこんな時間!」とびっくりします。時間の感覚というのは不思議なもので、やりたくないことを無理にしているときには、「まだ、こんな時間、さっきから時計の針が進まない」なんてことが往々にして起こるわけですが、逆の時にはいくら時間があっても足りないと感じます。その一方で、どこかに必ず無理がかかっているのですが、自分では気づかないのです。
病気やケガは、マイナスに思えることが多いですし、私たちは早い回復やいやしを祈ります。一方で、思いに任せずどうにもならないこと、どんなに努力しても解決できないこと、ただ待つことしかできないこと、戻れるものならあの時に戻ってやり直したいこと、
そのようなひとつひとつは、私たち人の限りを覚える大切なときでもあると思うのです。
思いのままにことが進むとき、それは、たとえよいことであったとしても、私たちの心の中には、「うまくいった、うまくやった」と「おごり、高ぶり」がどこからか入り込んでくるものです。ことがままならないときには、祈ること、任せること、委ねること、待つことしかできません。そして、ことが進んだときに生まれるものはただ感謝のみです。
今年一年を振り返るなら、それぞれに様々なところを通ってきたでしょう。うことまくいったこと、いかなかったこと、ただ、すべてのことを感謝し、イエスの前にへりくだって、真っ白な心で新しい年を迎えましょう。