惜別、S宣教師

 先週の日曜の午後、L宣教団のS宣教師召天の報せが入りました。インフルエンザ回復中、夕食の席で呼吸困難になり、そのまま召されたとのこと。水曜日に福音の家で葬儀が行われました。52歳私とほぼ同じ歳の先生の召天はとても大きく響いています。

 先生は、1997年に来日、U福音キリスト教会、Yキリスト教会、Mキリスト教会の奉仕をし、東日本大震災後は、今に至るまで、岩手・宮城の震災支援の働きを続けてこられました。一関に住んで、気仙沼や陸前高田を中心に活発に活動を続けてくださいました。とりわけ、ドイツからの若い短期宣教チームを率い、次世代の育成と福音の届かない地域への宣教とをリードして来られました。

 葬儀の席で永谷教会の姉妹が思い出を語ってくださいました。福音を伝えるために様々な人たちと接点を持ちたい。そのスピリットに溢れていた先生はあるとき、教会で山羊を飼おうと言い出してビックリしたと言うのです。それがS宣教師流のアイデア。それは周りが賛成しなかったのですが、思いつくことは何でもやってみよう!と取り組んで来られた宣教師でした。

 あるとき、お寺にトラクトを配りましたかと問われ、「神はすべての人が救われて真理を知るようになるのを望んでおられる」(2テモテ2:4)のみことばに立って来たはずなのに、どこかにためらいがあったことを悔い改めたという話もでました。

 突然の別れ、とりわけ家族にとっては思いもかけない別れでした。ある日を境にご主人がお父さんがいなくなるのです。天に帰ったという確信はあっても、地上の別れはつらいものです。それは時間が必要です。家族のために慰めを祈りましょう。