感謝の捧げ物をささげよう!

 教会役員 W

 新年を迎え春になり、酷暑の夏が長々と続き、このままでは秋や冬が来るのだろうかと思われるような日々を過ごし、あっという間に今年も余すところカレンダー1枚となりました。この1年を振り返り、嬉しかったこと、悲しかったこと、一人ひとり1年の歴史を刻んできたことと思います。計画してもうまく自分の思い通りにいく時といかない時があります。

 先日読んだ本の中に農夫の鎌の話があり感銘を受けました。草刈りをするのに大鎌を振るうのですが、「10分振って5分休む。その休んでいる間に鎌を研ぐ」というものでした。5分の休みがあるからこそ次の仕事が進むというものでした。私たちは時として前に進まないことにいら立ちを覚えます。しかし今年を振り返るとき、大鎌を振るった時、鎌を研いでいる時、あるいはどちらにも属さないむなしい時間を過ごした時がそれぞれあったのではないでしょうか。

 一見、何も進まない毎日を過ごしているように思えても、いつの間にか季節が変わりクリスマスの季節が来たように、確実に時は流れています。伝道者の書に「すべてに時がある」とありますが、この世に生かされている限り、良いことも悪いことも必ずやってきます。一瞬一瞬を生きる中に神様の働きがあることを覚えます。

 このことを知らされているのはクリスチャンとしての特権ではないでしょうか。多くの世の人々は気づかずに時を過ごしているように思います。特権を与えられた者として、感謝の捧げものをしませんか。それぞれに与えられた恵みの量りに応じて。強いられてでもなく、ただ主に生かされ、十字架で私たちの罪の身代わりとなって下さった主に贖われた者として、主の御用のために感謝を。