総会では献身を新たに

 人の集まるところには、それが家族であっても、学校であっても、会社であっても必ず組織が生まれます。どんな組織でも三つの機能があると言われます。まず、仕事機能。目的を成し遂げzることであり、教会にとっては礼拝と交わりと伝道と言えるでしょう。次に維持機能。組織が分裂せずに一致を保っていくことです。第三に参加意識。メンバーがその組織の一部として喜びやモチベーション、やる気を感じているということです。

 神の家族であり、キリストのからだである教会はどのようにしてこのような機能を健全に果たし、また意志決定をしていくのでしょうか。私たちの教会は、教会総会で最終的に物事を決めます。そして、リードと責任を役員に委ねます。世の組織であれば、役員は自分たちの意見の代弁者であり、利益代表であり、会議を重ねて多数決で事を決めるでしょう。しかし、私たちのかしらはキリストであり、総会も役員もみな神のために奉仕すべくその務めを神から委ねられるのです。そのことは決して忘れてはなりません。

 それと同時に、私たちそれぞれはからだの一部であり、役員に任せればそれでお役目終わりというものではありません。誰しもが主にお献げする「献身」というものを求められているのです。行事・予算を話し合うなら、私はどれだけ献げられるだろうかと考え、ともに主に委ねられたものを使ってどのように奉仕できるだろうかと考えるのです。役員を選ぶのであれば、その働きを委ね、そのために私は祈り協力しようと自分の献身を新たにするのです。

 総会は、一年に一度(二回ありますが)、それを教会員一同で揃って総点検し思いを新たにするところです。私は何を献げられるだろうかとの祈りつつ総会に備えましょう。

(牧師記・2008.2.10再掲)