詩と賛美と霊の歌をもって、互いに語る

 「酒に酔ってはいけません。・・・御霊に満たされなさい。詩と賛美と霊の歌とをもって、互いに語り、主に向かって、心から歌い、また賛美しなさい。」エペソ4:18,19

 私たちははひとりひとりが御霊に満たされて、それぞれ違うけれども、主にあって一つになるように勧めがされています。

 私たち人間は一人では生きていけません。世の人は飲食で関係を作り、また飲食で関係を壊します。食べた、飲んだ。多いだ、少ないだ、良かったの、悪かったの。誰彼がこう言う。陰口をたたき、あるいは悪口を口にします。それで仲間になったりさえします。「酒に酔ってはいけません」とは、心を支配されるような依存からの脱却です。

 それでは何をなすべきか。「互いに語る」のです。神の御前に励まし、慰め合い、喜ぶ者とともに喜び、悲しむ者とともに悲しむ交わりを育てることです。そのために必要なことは、心を開いて「互いに語る」ことです。  私たちの心は正直に語ることを恐れます。どこかで受け止めてはもらえないのではないだろうかという恐れ、批判されるのではないだろうかという恐れ、あるいはこんな些細なこと、誰も関心がないのではないだろうかというあきらめ。私たちには罪ゆえの傷があるので、正直に心を開いて交わりをする妨げが意識するとしないとあるのです。

 それを乗り越えて主にある交わりを築くためには御霊に満たされること、そして「互いに聞くこと」。それも親身に耳を傾けることが大切です。そのようにして主にある暖かな愛の交わりを育てたいと願うのです。

 教会は罪深く、弱さのある者たちが、主にあって集められた神の家族です。互いに重荷を負い合って祈り、互いの恵みを聞いて喜び、神を讃美する交わりを築こうではありませんか。