賛美の心と奏楽者の奉仕

 先週は、奏楽者研修会が行われてS先生から、様々なことを教えていただきました。その中から、そして、普段心に留めたいことも含めて、いくつかのことをお分かちしたいと思います。

 まず、第一に賛美をささげるのには大きな歌で歌うのがよい。神を讃えるのに、大きな声でハッキリと歌うのがふさわしいということです。それにふさわしいお方だからです。

 第二に、みんなで声を合わせて歌うのがよい。これも同じ理由です。そして、先生はアルトとかテノールとか、分かれて歌うよりもみんなで同じにユニゾンで歌うのがよいと言います。それは、そのパートの音程を歌うことやハーモニーが気になってしまって、歌詞本来に心を向けることがおろそかになってしまうからだそうです。確かに言われていればそうです。混声で歌うのは、聖歌隊や訓練された人たちがささげるのがふさわしいと教えてくださいました。

 第三に、テンポはゆっくりすぎない方がいい。それは、音楽に乗せて歌詞を歌うと冗長になりすぎて、歌詞の意味が取りにくくなることがあるから。

 第四に、できれば、音符を見ずに歌詞を追うのがよい。歌うことに精一杯になると、大切な歌詞が薄れてしまうから。

 第五に、奏楽者の大切は役割は、会衆の賛美をリードすることにある。独奏者としての上手下手ではなく、賛美をリードすることが大切であって、それは伴奏者ではない。

 そのために、オルガンやピアノの上手な生かし方、讃美歌の下に書いてある作詞・作曲者や年代などの情報を読み取ることなど、具体的なことも教えていただきましたが、何よりも、賛美をささげる私たちの心、神への信仰、それを言い表すことば、それが何よりも大切なことを覚えたいと思います。