香川の宣教と祈り

 四国4県の中で香川県は玄関口として、かつては宇高連絡線、今は瀬戸大橋で結ばれ発展し、その中心が高松です。戦後、極東福音十字軍の宣教師たちが山梨で活躍したように高松を拠点に香川県で宣教したのはTEAM宣教団、その中でもK宣教師夫妻です。婦人はステラおばさんとしてNHKのクッキング教室に出演するなど、多才な賜物を用いて奉仕しました。彼らの働きによって生まれた教会の中でJECA加盟教会が11教会。地方伝道は厳しく、中心となった高松シオン教会を除くとどの教会も10-30名ほどの群れです。

 香川県の人口は98万人、高松市の人口が42万人。県全体では山梨より一回り大きく、県庁所在地は約2倍、中心商店街のアーケードもまだ賑わいが残る地方都市で、そこを中心に讃岐平野と呼ばれる平野部に町々が連なっているところです。

 K宣教師のビジョンは、日本で100の教会を開拓することでした。香川と瀬戸内海を挟む岡山で小さな群れまで数えると、それに近い教会を生み出してきました。そのスピリット、それは一人でも救うためにはどんなことでもする。そのようにして福音を伝えてきたのです。宣教師のスピリットはどこででも、そのような祈りと願いです。

 一方、それが教会として歩みを継続することは容易なことではありません。その第一は救われた魂の信仰の成長です。これを確固ととして握りしめて生きるなら、たとえ、二人でも三人でも教会は堅く立つのです。第二は互いの交わりにおける愛です。常に教会はみことばに従って愛に生きるかを問われるのです。第三は教会間のよい励まし合いです。教会は一つで立つことはできません。具体的な支え合いをもって協力し、補いあってこそ前進させていただけるのです。その祈りをともに恵みを喜びたいと思うのです。