イエスは十字架に架けられる前、ユダヤ議会、ピラト、ヘロデ王、群衆によって、四回の裁判を受けた。この四回の裁判でイエス様の身分の4つの側面を明らかにされた。
ユダヤ人指導者は議会で、「イエスがキリストかどうか」という争点についてイエスに尋ねたが、答えを聞かずに死刑に当たる罪を加えようとしていた。それにイエスはご自分が絶対の権威をもって人を裁く人の子だと返答した。しかし議会はピラトに冒涜ではなく皇帝に対する反乱の罪でイエスを訴えた。
それでも、ピラトは、イエスの無罪を認めて、釈放しようとしていた。しかし、ユダヤ人は訴え続けた。この裁判で、イエスはイザヤ書53章9節の預言された「暴虐を行わず、口に欺きがなかったのに、罪人たちの中に数えられた方」だと示された。
その後、イエスはガリラヤの領主ヘロデ王に引き渡された。ヘロデ王はイエスをバカにして、問いかけたが、イエスはイザヤ書53章7節に預言された、「苦しんでも、口を開かない神の小羊のように黙っていて、人の罪のために死を迎えようとする姿」を表した。ヘロデもイエスの無罪を認めてピラトに戻した。
ピラトはイエスを釈放しようとしたが、群衆はイエスの代わりにバラバの釈放を求めた。ピラトは群衆の要求に妥協して、バラバを釈放し、イエスを死刑に処した。それによって、イザヤ53章5節が実現された。イエスはご自分がイザヤ書53章の人の罪のために受難する神のしもべであることと、主権をもって人を裁く主であると明らかにした。
人間はいつかイエスに裁かれる。バラバのようにイエスによっていのちを得ることも出来る。そのために、イエスのことを正しく判断して、受け入れなければならない。