「主よ、お話しください」1サムエル3章

 今日はサムエル記から、子どもたちの成長を願って、なすべきこと、心に留めるべきこと、祈り求めるべきことを聞こうと思います。
 1,2章にサムエル誕生のいきさつが記されています。子どものいないハンナ、「万軍の主よ。もし、あなたがはしための苦しみをご覧になり、私を心に留め、このはしためを忘れず、男の子を下さるなら、私はその子を一生の間、主にお渡しします。そしてその子の頭にかみそりを当てません。」(1:11)と祈り与えられたのがサムエルです。その祈りの通りにハンナはサムエルが乳離れすると神殿のエリのもとにささげます。子どもは誰のものでしょう。子どもは自分の所有物ではありません。神がこの子を育てるようにと預けてくださったものです。そして、やがて手放さなければならないのです。
 エリのもとに預けられたサムエルは主に仕えます。そこで、主が呼ばれるのです。サムエルは「お話しください。しもべは聞いております」と答えます。神のことばをそのままその通りに聞くということがは人にとって最も大切なことです。「信仰は聞くことから始まります。聞くことは、キリストについてのことばを通して実現するのです。」(ローマ10:17)というみことばがあります。私たちが子どもたちとともに聞くべきことは、御霊の語りかけです。それは、一人一人に語りかけられる声です。そして、その声は私たちをキリストへ導きます。それによって人は生きるのです。
 サムエルがここで神から聞いたことばは厳しい「宣告」でした。このことばを聞いたサムエルは恐れます。人は、神のことばを聞くよりも人目が怖いのです。しかし、神がそこに置いてくださっているのは、神のお役に立ち、人のお役に立つためです。勇気を持って言わなければならないことを言い、勇気をもって行動しなければならないときがあるのです。それを大人が模範を示し、子どもたちが生きることができるように祈りたいと思います。