「喜びの祝宴への招待」マタイ22:1-14

<インマヌエル仙台教会 細田恒太郎師>

1、このたとえ話の主要なメッセージ

 このたとえ話の結論は前の21:43にあります。「あなた方」とはユダヤ人のこと、そして「神の国の実を結ぶ国民」とは外国人のこと。つまり神の国は、あなたがたユダヤ人から取り去られ、外国人に渡されるというのが中心的なメッセージです。たとえに出てくる王とは、神のこと、最初に遣わされたしもべとは、バプテスマのヨハネとその弟子達、また次に遣わされたしもべとは、イエスとその弟子達を指しています。

 ユダヤの指導者たちは、彼らを退け、イエスを十字架につけ殺します。王は怒って兵を遣わし、町を焼き払ったと7節で語られているとおり、紀元70年、ローマの軍隊がエルサレムを滅ぼし、このたとえの予言が成就しました。ここから、私たちは神の言葉を決して軽く扱ってはならないことを教えられます。

2、この時代の私たちへのメッセージ

①神は喜びの祝宴へと招いていてくださる。

 信仰生活は窮屈というイメージがあるかもしれませんがそうではありません。結婚の披露宴というのは喜びの象徴です。

②神は全ての人を招いておられる。

 王は、良い人でも悪い人でも皆、婚宴に招きました。同じように神は私たち一人ひとりを何の条件も資格も問わず、招いていてくださいます。それを聖書では「恵み」と言っています。

③神は礼服を用意された。

 王は婚宴に招いた人々のために礼服を用意しました。招かれた人は礼服を着て婚宴に入ります。礼服とはイエス・キリストの十字架であり、礼服を着るとはイエスを救い主として信じることです(ガラテヤ3:27)。

 この神の招きの事実にそれぞれが相応しい応答をさせて頂きましょう。