あいうえおの法則もいよいよ終わりです。いままでとはちょっと毛色の違う「お」は、「おっと驚くような、相手を喜ばせることを一ヶ月に一回、互いにしましょう」という勧めです。
私たちの毎日のほとんどは、同じことの繰り返しのルーチンワークです。朝起きるところから、朝食を食べ、昼食を食べ、夕食を食べます。食べるために買い物をして料理をつくります。片付けをすれば掃除もし、洗濯をしては畳んで片付け・・・。働くことも、基本的には同じことを毎日毎日繰り返します。新しい新鮮な経験も新婚のうち。次第にその新鮮さも新しい発見も少なくなってくるものです。そして、相手に対する感謝もやがてすべてが「あたりまえ」のことになってしまうものです。
驚きにも種類があるでしょう。
「あっ」と驚くようなことは、
心臓によくありません。
「いぃ~」と驚くことは、
疑いを心に抱かせます。
「うっ」と驚くようなことは、
拒否・拒絶を生みます。
「えっ」と驚くようなことは、
反感を生み出します。
ところが、「おっ」と驚くことは、「嬉しい、ありがとう」という喜びを生み出すのです。そしてそれは。夫婦生活のよきスパイスとなるに違いありません。
そう、互いに感謝を表し、あるいは新鮮さを失わないため、意識してそれを表現すること。それが大切なことです。一緒に過ごすことのできる時間は、私たちが思っている以上に長くはありません。いつか必ず先に送らなければならない日がやってきます。限られた「いのちの日」、よきものを互いに与え合う歩みをしていただきたいと願うのです。