ことを見分ける目

 昨日はN姉とK兄の結婚式でした。N姉はこの教会で育ち、私の結婚式のときのフラワーガールでした。その姉が結婚。感慨深いものがあります。コロナの中の結婚式、どのような形でするのかと招待をいただくと、フルーツパークの芝生広場で結婚式です。雨の場合には、あのガラスのドームの中。そして、案内には「ピクニック・ウェディング」と書いてあります。
 服装は「公園にピクニックに行くような服装(ジーンズ、Tシャツ、スニーカー等)、持ち物にはレジャーシートやアウトドアチェア、日よけグッズと案内いただきました。それにしても、どういう格好で行ったらいいのやら。一応結婚式だし、でも、この案内で礼服を着ていったらどうなのかなぁと思いながらお母様に伺うと、「そうなのよねぇ。主人はシャツにチノパン」とおっしゃいます。新婦の父です。
 普段から結婚を準備するカップルには、「結婚式で大切なことは、主と兄弟姉妹の前での誓約、あとはすべてオプション。好きにやってください」と申し上げているのですがさすがに思い切った結婚式だなぁと思います。冠婚葬祭は簡素にカジュアルになってきました。そして、式自体をしない人もでてきました。そう言っておきながら、自らの固定概念を打ち破ることは、なかなか難しいのが私たちです。あらためて、大切にするべきことと、そうでないことを見分けることの必要を教えていただきました。
 コロナで何もかもが簡素になっています。というか、できなくなっています。形式的にしていたことには意味がないと誰もが悟って私たちの生活は変わっていくでしょう。その中でこれまで当たり前にしてきたことがすべて再吟味が加えられています。ソロモンが主に願い出た知恵のように、私たちも、ことを見分ける目をくださいと日々祈りつつ歩みたいと思います。