もし「ドラ」とは岩崎夏海著『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』という本のことで、次のような内容です。
高校野球部の女子マネージャーの川島みなみは、ふとしたことで経営書の名作ドラッガー著『マネジメント』という本に出会います。最初は難しくてめげそうになるのですが次第に本の内容が野球部を強くするのに役立つのではないかと考えるようになり、仲間達と一緒に野球部を変えていきます。そして弱小野球部が甲子園出場にまで成長するのです。200万部を超えるベストセラーで、映画化もされるそうです。
その中に野球部とは何か。何をするための組織なのかということを考えるくだりがあります。甲子園に出るため。プレーを楽しむため。強くなるため。どれも不正解。「感動するため」にこそ野球部は存在しているのだ。そしてその「感動」は部員はもとより、身近な学校から始まって、地域に社会に「感動」を与えるためのものだと再発見するのです。それは単に野球だけではなく、すべての組織に当てはまる原則、存在意義は何ですかとという問いを読む人に与えます。それは決して難しいことではなく、たいていの場合が「あたりまえ」のことです。しかしその「あたりまえ」のことが絶えず確認され続けなければ、いつの間にかわからなくなり、私たちは喜びをもって生きることができません。
さて、私たちは「教会とは何か」という問いかけを絶えず繰り返さなければならないでしょう。私たちは信仰告白の中に何度も何度も繰り返し告白し続けています。ところが、それが内実を伴ったものとすることはたやすいことではありません。しかし、繰り返している告白を意味あるものとする教会を建て上げようではありませんか。(牧師記)