シンガポールってどんな国?(1)

 シンガポールってどんな国?シンガポールは東京23区ほどの面積の島国。人口は約550万人の都市国家です。赤道直下に位置するため一年中同じ気候、海があるので、最高気温はお31-32度前後で甲府より涼しい(笑)。

 マレー半島の突端に位置するシンガポールは、マレーシアと密接に結びついた歴史を辿りました。1402年に建国されたマラッカ王国はポルトガルの侵攻により1511年にポルトガル領マラッカとなります。マラッカ王国の王族たちはシンガプラ(ライオンの町を意味する現シンガポール)に移住しますが、1513年に壊滅。生き残りの王族がジョホール王国を建国。その後、1641年オランダとジョホール王国がポルトガル領マラッカを攻撃し、オランダ領マラッカが成立。その後、1824年、イギリスの植民地となり、1826年にはマラッカと共にイギリスの海峡植民地に組み入れられます。この時代にインドや中国からの移民労働力を背景に発展しました。

 太平洋戦争が始まり、1942年、日本の攻撃により占領下に置かれました。1945年、日本の敗戦で一時イギリスの植民地に戻りますが1957年にマラヤ連邦が独立、1959年イギリスの自治領となり、1963年、マレーシア連邦を結成。しかし、マレー人優遇政策をとるマレーシア中央政府と、華人が人口の大半を占め、人種平等を謳うシンガポールとの間で対立が深まり、1965年、マレーシアから分離独立して現在に至ります。

 その歴史上、華人(中華系)が76.7%、マレー系が14%、インド系(印僑)が7.9%の複合民族国家で、公用語も英語、マレー語、中国語ほか。宗教はキリスト教18%、イスラム15%、ヒンドゥー5.1%の他、日本の仏教と同じような仏教、道教などが多くを占めています。多様な文化背景をもった小さな都市国家。それがシンガポールです。