ビジョン・パッション・ミッション

 修養会Ⅰで学んだことの復習です。前回は幾分消極的なことをまとめ直しましたが、積極的に考えることはこの3つ。どこか、私たちの視点は目の前のことだけに追われて、神のみこころの全体像をつかめていないことがないでしょうか。改めて見渡してみると目の前のことの見え方も変わってきます。

 私たちのビジョン、それは「皆が活かされて喜ぶ神の国をつくる」ことです。神が創造された世界はすべて良かった。それが堕罪によって失われた。十字架と復活によって回復し、終末の完成を目指して神の国の民とされ、全世界の祝福の基となる。ですからすべての人に神の与えられた召命があるのです。1974年のローザンヌ誓約では、それゆえに伝道とともに社会的責任、つまり社会に奉仕して祝福を与えることもまた、キリスト者と教会に与えられた使命であることが告白されたのです。

 私たちのパッション。それは聖霊に導かれて、みことばによって信仰を奮い立たせられることしかありません。主の祈りを日々祈っているでしょうか。「御国が来ますように」そう祈っているでしょうか。そのために献げているでしょうか。人の力にはできない。でも、神の御力によって「どんなことでもできる」(ピリピ4:13)と信じているでしょうか。それこそが私たちの力の基です。

 私たちのミッション。それは十字架のイエスについて行く生き方。贖罪的に生きることです。わかりやすく言うなら、自分が落としたのではないゴミを拾う生き方です。賀川豊彦しかり、キング牧師しかり、マザー・テレサしかり。みな十字架のイエスに従って、進んで損をし、進んで犠牲を払い、神の義のために、弱い者のために自ら犠牲を払う生き方を全うしました。その途上には目の前が真っ暗になるようなこともあったでしょう。そのパッションは日々の祈りの生活でした。あなたの生活に十字架を生かしましょう!