先週の訪問先の一つがホープみやぎ(塩釜聖書バプテスト教会)の働きです。この教会には厚木教会出身で、私が学生時代からOBCでともに奉仕した友人がいます。彼に言わせると、「うちの教会だいたい60人だけど、ただの60人じゃない。皆が献身した60人、動ける60人だ」と言うのです。その一端を見させていただきました。
到着は昼過ぎ、午後からでもできることがあるならばと申し出ておいたところ、東松島市東名へ行って下さい。「短い時間だけれども奉仕があります」とのことで津波で壊れた家屋の修繕の現場で2時間ほどお手伝いをさせていただきました。ホープみやぎの若いスタッフです。彼らは教会に戻ると今度は事務仕事などをし、また、ボランティアに来たグループのコーディネートもするのです。若いスタッフが働くことは、それを通して人を育てることを同時に願ってのことです。
教会では大友先生のお話を伺いました。教会のある多賀城市でも多くの地域で浸水しました。町中もところどころ浸水線が見られ、よくここまできれいに復旧したなぁというのが実感です。復興支援の働きのために、礼拝堂が2ヶ月支援物資で埋め尽くされました。その中での支援活動は、いままでの教会の地域への関わりの延長線上の活動です。
この教会では、これまでも地域に住むひとりひとりのキリスト者が、その関係の中でキリストの証人として立てるようにと働きをされてきたと伺いました。ですから支援活動はある意味、このときだからではなく、あたりまえの奉仕なのです。4カ所でももたれている家庭集会のうち2つは、そこで礼拝を持つようになったそうです。信徒が礼拝のすべてリードするのです。それが献身した60人の意味。地域で主に仕え、人に仕える。希望を生き伝える姿に私も励まされました。