協力宣教師への期待(1)

 来春から、L宣教師が主に学生伝道のための協力をしてくださることになりました。数年来の祈りと願いが答えられて感謝をするとともに、その働きのために今から祈り備えたいと思うのです。

 宣教師と言えば、キリスト教国から福音未伝地へ送られるのが今までの定石でした。欧米の各国からアジアへアフリカへ、あるいは南米へ。また、それは先進国から第三世界の国々への一方通行でした。そしてそれはしばしば福音そのものよりも、キリスト教文化、あるいは欧米文化の伝達に留まり、真の福音を伝えることには遠いことも少なくなかったようにも思います。

 現代、宣教師の出身国は多種多様です。アジア各国からの宣教師もたくさんいます。キリスト教に勢いがあるのはもはや欧米ではなく、アジアやアフリカ、南米といった国々だからです。一方で、その国々から日本へ宣教師を送るには大きな犠牲を伴います。日本は世界的にみても物価が高い国です。アジアから宣教師を送るためには、本国の教会の予算以上を必要とするような場合も少なくありません。為替相場でせっかくの献金も大きく増減します。他の国なら日本の一人分で数人を派遣できる場所もたくさんあります。

 また、日本は世界的にもっとも宣教困難な国の一つです。イスラムが強い国のように、宣教禁止というわけではなく、自由な国でありながら、宣教が困難です。何年経っても、数人のクリスチャンのまま、自立した教会は一向にできない。しかし、その中でチャレンジをし続けているのです。

 そのように宣教師を送り続けているのは、世界の中に国が数あるなかで、この国の魂に重荷を持ってくださっているからに他なりません。どうにかして、この国の魂に届きたい。そのスピリットに感謝したいのです。