天気まかせ、季節まかせ

 桜の花でやってきた春はあっという間に行き過ぎて、初夏の季節がやってきました。教会の庭もセンターの花壇も、私の畑も放っておけば、雑草だらけになってしまいます。庭仕事、畑仕事は切りがありません。花を見たいし、収穫もしたい。季節に応じてその時でなければならないことがあります。

 農家ならなおさらでしょう。ぶどうのジベレリン処理、デラウエアは2回必要で、1回目は満開予定日約14日前、2回目は満開約10日後が処理適期とされています。これが巨峰ならまた時期がずれます。桃も受粉作業の適期は開花後の限られた時期です。それぞれ、さくらの開花予報と同じように、県の果実試験場などが開花予報を出します。他にも苗を植えるのに時期があり、剪定するのに時期があり、摘果するにも時期があります。すべての作業に適期があり、それが毎年毎年巡ってきます。

 また、それは天気まかせのこと。季節はずれの雪や霜、風や雹。雨続きの時もあれば、日照りに苦しむ年もあります。自分でコントロールできないことばかりです。O兄をして、「成長させてくださるのは神さま。私はその管理人。」その通りだと思います。もう一つ、「毎月、毎年、違いはあるけれど、一年均してみれば、数年均してみれば、辻褄は合うもんだ。」

 それを忍耐深く待ちながら、今日、なすべきこと、それを黙々と続ける。机の上でうまく行かないこと、ままならないことに苛立ってみたり、不平を鳴らしてみたり。どこかそこには、自分のコントロール下に置きたいおごりがあるのかもしれません。一日、一日、主が「こういう人(調べてください)は、自分の生涯のことをくよくよ思わない。神が彼の心を喜びで満たされるからだ。」(伝道者の書5:20)と生きたいものです。