心の大掃除と思いを新たに

 クリスマスが終わるとあっという間に年の瀬を迎え、一年が過ぎ去ろうとしています。年末になると、なぜか不思議と毎年すっきり清々しく新しい年を迎えたいという思いになり、あちこち掃除をしたり、片付けをしたりし始めます。普段から心がけておけばよいのですが、なかなかそうもいかず、せめて年末にはとなるものです。

 それは神が備えてくださった時ではないでしょうか。一年中、365日が同じではなく、神は昼と夜、季節と日を定められました。人が季節も知らず、夜も昼もなく過ごすとすれば、すべてのことに終わりなく、だらだらと日を過ごすか、あるいは常に追われ追われて過ごすことになるでしょう。時があり季節があるということは、神が私たちに手を休め、心を休め、気持ちを静め、心を新たにし、同じことでも違った視点で捉え、考えるようにと備えてくださったのです。

 さて、年末を迎えて心の大掃除と棚卸しをしてみましょう。不平や不満、怒りや憤りという汚れが溜まっていないでしょうか。ガンコな汚れを落とすには、「主の赦し」が唯一の道です。ほったらかしにあるいはあれこれと散らかしてしまった仕事や務めを順序よく整理してきれいに並べましょう。自分の抱え込む以上のことが積み重なってるかもしれません。「大切なことはわずかです。いや、一つです」とマルタに呼びかけられたように、選ばなければならないことがあります。心の本棚に入る量は決まっています。あれもこれもとあるものを捨てて新しい心を備えたいと思います。

 そして何よりも主への信仰の姿勢を問い直してみましょう。何を捨てますか。何を残しますか。新しい心と新しい霊をいただいて、主にいただいているいのちの日にふさわしく、新たな出発を主にあって始めましょう。(牧師記)