ある時、世界の資源を統計的に調査した人たちがいてお互いに言い合っていました。「困難なときにどうやって私たちは必要なものを確保できるでしょう。どんなことがあっても生き延びなければ…食料、物資そして知識をため始め、危機が来たときに安全で保証された生活ができるようにしましょう」。それでその人たちは次から次へと必需品を蓄えたので、ついに他の人たちが抵抗して言い出しました。「あなたたちは必要以上のものを手に入れたけれど、私たちには生きるのに必要なものがありません。蓄えた富の一部を私たちにください」。
しかし、恐れで一杯だった人たちは「いえいえ、私たちは緊急事態のために生活が脅かされないようにこれだけ必要なのです」。時が過ぎて他の人たちが言いました。「私たちは今死にそうです。どうぞ、食べ物と物資と知識を私たちに与えてください。もう待てません。今必要なのです。
そして、恐れで一杯の人たちはますます貧しい人や飢えている人に襲われるのではないかと怖がっていました。そこでお互いに言い合いました。「私たちの身の回りに塀を築きましょう外から人が入ってきて私たちの物を奪われないために」。このようにして高い塀を建て、恐れが増すに従ってまたこう言いました。「敵はあまりにも多くなって、私たちの壁を倒してしまうかもしれない。私たちの壁は敵を防ぐだけの頑丈なものではありません。だから、壁の上に爆弾を置いて誰も近づけないようにしましょう。」けれども、安心するどころか自分たちの恐れで築いた牢屋に彼らは閉じこめられてしまいました。H・ナウエン「平和への道」より
さらに「脅威は潰せ。多少の犠牲は厭わない」と戦争を始めます。なんと罪深い、傲慢な争い深い世でしょうか。その中にあって主があわれんで保ってくださっている。その御前にとりなす祈りを続けましょう。