先日、JEAの総会でグループディスカッションがありました。8名が割り振られて、顔を合わせると、みんな一様に口を開きません。私が、「こういう時って、最初に言い出しっぺをした人がリードしなければならなくなるんだよねぇ」と言うと、皆さん笑って場が溶けました。そして、一人リードが上手な方が私がやりましょうと言ってくださいました。
学校のPTAの場で役を決めるとき、あるいは町内会、自治会の役を決めるときなどもよくあることで、そのような場にいたことのある兄姉は、その場のなんとも言えない雰囲気がよくわかると思います。何がそうさせているのかというと、それは口を開くと責任を取らなければならないからです。できれば、面倒な役は引き受けたくないとみんなだんまりを続けて、腹の探り合い、我慢比べをしたりすることがままあります。一方、責任もとらずに、言いたいことだけを言うと、それはクレーマーです。ですから良識のある人は、黙っていることが多いのです。
でも、考えてみると実に消極的。そして、人を気にしてなんとも気持ちさわやかではあありません。教会の中であったら、もっと自由にもっと正直にもっと真実に、兄弟姉妹を信頼して共に歩むことをしたいと思います。そして、世にあっては、人の目よりも神さまがそこに置いてくださっているのですから、そこで自分がなすべき務めを果たさせていただくことを考えたいと思います。そのような気持ちさっぱり爽やかな生き方こそ、キリストのよき証です。次のみことばを心に留めたいと思います。
「最後に、兄弟たち。すべて真実なこと、すべて尊ぶべきこと、すべて正しいこと、すべて清いこと、すべて愛すべきこと、すべて評判の良いことに、また、何か徳とされることや称賛に値することがあれば、そのようなことに心を留めなさい。」ピリピ4:7