コロナの感染再拡大の中、3密というキーワードが定着しました。教会でできる対策をまとめると5つの対策と改めてまとめ直してみました。手洗い、消毒、マスク、ディスタンス、換気です。はじめの4つは気をつけてきましたが、換気は窓を開けてれば位に考えていましたが、改めて調べ直してみました。
2007年の建築基準法改正で、新築の建物には計画的な換気が必須になりました。家を新築する機会がなければ考えないことです。従来の日本家屋は「すきま風」によって自然換気がされていたわけですが、高断熱・高気密住宅になって、自然換気がされなくなってきたのが一つ。新建材が多用されるようになって化学物質が体に影響するシックハウス症候群が出てきたのがもう一つの理由です。
それではどのくらいの換気量が必要なのかというと、場所によって異なります。厨房では多量の換気が必要ですが、オフィスでは少なくていいのです。会議室や宴会場などそれぞれの場所に応じて必要換気量の目安が定められています。私たちも例えば、クリスマスのときなど、ちょっと息苦しくて窓を開けたというようなことがあります。礼拝堂であれば、一人あたりの必要換気量は1時間に20㎥です。私たちの会堂に当てはめると、50人で一時間に約4回入れ替わる量、25人でその半分です。
「匂い」に当てはめて考えてみるとわかりやすいでしょう。部屋にこもった匂いが入れ替わるにはかなりの量の換気が必要です。すぐにどうこうできないとは思いますが、対角線の窓を開ける、台所の換気扇を回して反対側の窓を開けるなど工夫が必要でしょう。空調機器ダイキンのホームページにわかりやすい情報があります。
まだまだ続くコロナの中、身近なところでできる感染対策のための工夫や配慮が必要です。そして、再び、一同集まる日を待ち望みたいと願っています。