二つの台風とともにようやく秋らしい季節になってきました。今年は6月に異常な暑さがやってきて、4ヶ月近く、「夏」の暑さ厳しい日が続きました。わが家の庭では、例年8月にミョウガが採れるのですが、今年は一か月ほど遅く、今が旬です。夏が長くなっているように感じています。
空調メーカーのダイキンが東京生まれ・東京育ちの人へのアンケートをしているのですが、昭和では6月下旬から8月下旬までが夏だと感じていたのが、今は6月中旬から9月中旬まで。夏が前後に長くなって、50日間から100日間と感じているとの結果があります。実際に、最高気温が25度を超えると夏と感じ、また、8月の平均気温は1875年に観測を始めてから約3度高くなっています。そして、それはさらに進みつつあります。私たちも感じているのですから、海面上昇している国、氷河が後退して水害が起こっているところではもっと切実でしょう。温暖化ということばは「温かくなる」ですが、温熱化、「熱くなる」と表現した方がいいのではないかと思えます。
莫大な量のエネルギーを使うことでCO2、温室効果ガスを排出しているのが大きな原因の一つです。再生可能エネルギーへの模索、クルマは電動化への流れがグッと加速してきました。東京都は新築の建物に太陽光発電機を義務化しました。一方、そもそも論からすると現代生活が便利を追い求め、逆戻りはできないところに来ているのでしょう。
「生めよ。増えよ。地に満ちよ。地を従えよ。」(創世記1:28)という世界と人の創造のときのことばは「文化大命令と」呼ばれます。神さまが人に与えた使命です。どこか私一人が何かしたところでと思ったりすることがあるのが私たちですが、一人一人の小さな積み重ねが世界をつくっています。世界に関心を払い、自分にできることはなんだろうと問うことは神と人を愛する始まりなのです。