松本平の宣教とJ師

 松本での宣教は1957年、TEAM宣教団のJJ師のお父様、CJ師によって始められました。最初の教会が松本聖書福音教会、その最初期の実の一人はI姉です。今は同盟基督教団に属する松本中央教会、豊科で始めた豊科聖書福音教会は安曇野ファミリーチャペルと名を変え、さらに大町めぐみ教会、池田キリスト教会を開拓。最後の開拓教会が豊かな命教会。親子で松本で仕えておられます。

 甲府でもそうであったように、開拓伝道の初期にはあちこちで、様々な方法を使って伝道が行われました。特に地方では珍しい外国人、もの珍しさに集まった人から真理を求めて新しい教えに耳を傾けた人たちまで、多くの人が教会に集いました。

 それから約60年、開拓宣教師の息子として開拓伝道から教会形成、教会の継承と継続、様々なできごとを見聞きし、あるいは経験してきたジャン師の視点はユニークです。「お父さんたちは1950年代、1960年代のアメリカの教会を輸入した。日本の教会はそれをそのままやっている。」福音そのものに変わりはありませんが、時代に合わせて新しい歌、新しい礼拝、新しい宣教を生み出していくことへのチャレンジです。「健康な教会は、生み出すことのできる教会だ。」どこか、受けることだけになってしまい、生み出す、与えるキリストのからだになっているだろうか。そんな問いかけをいつも持って奉仕を続けておられます。

 地方で宣教師として奉仕する人たちは激減しました。子弟教育の問題が大きな要因ですが、宣教師自体の数がピークの1/3-1/4という規模です。そんな中で働きを続けてくださっている尊い奉仕に感謝しつつ、その視点や賜物をともに分かち合い、ともに主の恵みにあずかりたいと願うものです。