熊本訪問記(1)

 「遠慮なく言ってください。訪問して励ましになるなら行きます。疲れていておじゃまになるようだったらこっちで祈っています」そうお伺いしての熊本訪問でした。

 地震以来週に2回、3回と奉仕を続けている久留米聖書教会の渡邉英治師、礼拝のご用のお手伝い。支援活動に時間を割き、身近なところでの地震の経験をしている牧師にとって、毎週、みことばのご用をするのはしんどいことです。自身も慰めと励ましを受けたいと思いながらも語らなければならない。休ませるための配慮が必要です。

 午前の礼拝を持たせていただいた後、熊本北聖書キリスト教会に移動。会堂・牧師館が倒壊した熊本東聖書キリスト教会、植木キリスト教会の兄姉と合同で礼拝をささげ、説教のご用をさせていただきました。この教会も屋根瓦が一部損壊し、ブルーシートがかかっています。

 翌日、超教派で支援活動をするために作られた九州キリスト災害支援センターの運営委員会に陪席、午後からは熊本地震支援会議に出席しました。証を伺い、教会の様子を分かち合い、ともに祈りをささげる集会でした。

 その後、激震地である益城町の熊本東聖書キリスト教会の現場とその周辺を案内していただきました。新しい家はさほど被害を受けていないのですが、古い家は激しい倒壊、築20年、30年であろう家は損壊、住める状態ではない家の割合はかなり高く、被害は甚大。そこを離れるとブルーシートを屋根にかけた家が多く、それは東日本大震災のときの茨城や東北と似た印象です。

 教会の兄姉の落ち着いた様子、もちろん過酷なところを通っておられるのですが、守られた感謝、支えられている恵み、それらに目を向けている姿にこちらも励ましをいただきました。