誰を役員に選ぶのか

 「誰を役員に選ぶのか」なんて、誘導的なことを言ってもいいのでしょうか。いいのです。それは聖書の基準に従って、ものを考えるということです。世の組織が役員を選ぶとき、それはPTAでしろ、自治会にしろ、あるいは政治の世界にしろそこでの原理とは根本的に違うからです。それをわきまえておくことは大切なことです。

 世の組織で役員を選ぶ、そこにはいくつかの原理が働きます。第一に利益代表です。自分たちの利益を意見を叶えてくれる人を推します。政治の世界では常にこれがつきまといます。第二に誰かに押しつけます。面倒な、そしてできればやりたくないボランティア的な役員、そういう場合にそうします。それでも決まらないと順番制にしたりします。第三に名誉職のためです。人に感謝されたい、認められたいということが動機になっている場合です。こんなことが少なくありません。

 教会の役員、それは、神に仕える奉仕であり、また、兄弟姉妹に仕える奉仕です。神のみこころを求めて、霊的に物事を判断して導くべきを求める務めです。ですから、聖書の中ではその人に求められることをいくつかあげています。

 また、年齢ゆえに、体力的に奉仕が難しい場合もあるでしょうし、それでもできる限りの奉仕を献げることも尊いことです。若い兄姉を立てて、リーダーシップの継承をしていくことも大切なことです。人はその立場になって初めて学んだり、考えたりして成長するからです。教会の選挙、総会で選ぶ役員にそのようなことを心に留めたいと思うのです。同時に、それぞれの兄姉の置かれた状況を思いやり考え、その中で役員を立てていくこと。そして立てた役員を神が立ててくださったとみこころを受け止めて支えることも同時に覚えたいと思います。