戦争にまで向かう人の罪と和解の鍵

 2023.10.7に始まり、2年間に及んだハマスとイスラエルとの戦争が、ようやく停戦に動き出しました。それにしても大勢の命が失われました。イスラエル側は2023.10.7に1,163人が死亡、245人以上が人質になりました。その後、イスラエルの国防軍は891人死亡、5,898人負傷。ガザ地区では6.7万人死亡、17万人弱が負傷、約1万人が行方不明と言われています。それとともに、封鎖されたガザ地区では飢餓をはじめとする深刻な人道被害があり、いまだ解決していません。
 これは今に始まったことではありません。直接的には1948年のパレスチナ戦争(第一次中東戦争)から始まっています。20万人のアラブ人がイスラエルによってガザに避難また追放され、「天井のない監獄」と呼ばれるようになりました。そして、そこには人種、宗教、歴史が絡んだ複雑な事情があります。
 そして、その背後には他者を理解し受け入れることのできない狭量な精神というものがあり、それを「力の原理」、つまり、経済力、軍事力を持つ者がその力によってねじ伏せることが起こります。それは、国家とその大儀という衣を纏ってはいますが、私たちの身近なところに起こっていることと何ら変わりはありません。そうです。人の罪が戦争までを引き起こすのです。
 力の均衡によって停戦に向かいます。それは理解でもなく、和解でもありません。「実に、キリストこそ私たちの平和です。キリストは私たち二つのものを一つにし…二つのものを一つのからだとして、十字架によって神と和解させ、敵意を十字架によって滅ぼされました。(エペソ2:15-16)キリストによって一つにされること。神との和解から始まって次は人と人との和解。それは、罪の悔い改めと赦されたように赦し、愛されたように愛することです。この御国の鍵を委ねられた者として、自らが平和をつくり、祈りとりなしをともにさせていただきましょう。