使徒の働きの中では、「人」が活躍します。それを今日は見てみましょう。
この箇所の夫妻、プリスキラはローマ人でしたが、ユダヤ人であるアクラと結婚しました。元の名はプリスカ。貴族出身者であったようです。アクラがユダヤ人だったのでローマを退去させられ、コリントで天幕作りの仕事をしているときにパウロと出会いました。アテネでの伝道が振るわなかったた彼と共に天幕作りをして生計を支え、労苦をともにしました。後にパウロは「この人たちには、異邦人のすべての人も感謝しています」と書き送るように福音に献げる人たちでした。彼らは労苦を、時間を、お金を、場所を献げて奉仕したのです。
アポロは聖書に通じた雄弁者でした。一方で、ヨハネのバプテスマしか知らず、アクラとプリスキラにそれを教えられ、アカヤへ送り出され、そこで大いに用いられます。パウロは、コリントからエペソを経てエルサレム。カイザリヤを経て再びエペソで伝道します。プリスキラとアクラはエペソでテモテと働きをともにします。アポロはエペソからアカヤへ送り出されて働きをします。
教会にとって大切な使命は初代教会以来、みことばと交わり、パン裂きと祈りです。その交わりとは、共有すること・シェアすることです。彼らはそれぞれに持てる賜物を共有し、ともに主のために働いたのです。
歴史と過去に「もし」はありませんが、彼らが互いに出会わなかったらこのように宣教は前進しなかったでしょう。私たちも同じです。一人一人が主からいただいた賜物を共有し、ともに主に仕え、福音の喜びをともにするためにここに集められました。あなたに与えられている賜物と出会いを生かし、おささげしようではありませんか。