キリストにあるいのちをいただいた者たちは古い人を脱ぎ捨て新しい人を着る、新しい人になるということを学んできました。ここからはその具体的な現れです。夫婦関係、親子関係、主従関係の3つの関係についての勧めのことばが続きます。同じ組み合わせがエペソ人への手紙の5章、1ペテロ3章にも出てきます。その中の夫婦関係が最初に出てきます。
その原則を途中にあることばを省いて最小限にすると「妻たちよ。夫に従いなさい。夫たちよ、妻を愛しなさい。」です。それは上下関係ではなく、役割であり務めです。キーワードは「主にある者にふさわしく」です。主イエス様のゲッセマネの祈りは「父よ、みこころなら、この杯をわたしから取り去ってください。しかし、わたしの願いではなく、みこころがなりますように」(ルカ22:42)です。父のみこころであれば、私は自ら喜んでお従いします。それと同じことが夫婦ともに求められます。
夫たちには「妻に対して辛く当たってはいけません」と加えられます。男にはどこか自分が上、妻が下。そして、自分の思い通りに妻を動かしたい、そんな思いが染みついています。エペソ人への手紙を読むと、「キリストが教会を愛し、教会のためにご自分を献げられたように…しみや、しわや、そのようなものが何一つない、聖なるもの、傷のないものとなった栄光の教会を、ご自分の前に立たせるためです。」と教えられています。
そのように愛す従う、従う愛すという関係が聖書の示す原則です。夫婦が結婚生活を通して新しい人にり、キリストの恵みの場をともに生きること。キリストの平和が心を支配し、キリストのことばが豊かに住み、することすべてのキリストの名においてするように。夫婦もその恵みによって変えられていくのです。それはどちらから?とてもとてもと思うことがあるかもしれません。あなたからまず「キリストにある者にふさわしく」と祈りましょう。