Ｆ聖書教会を訪問した折、一人の姉妹の証しを伺いました。その姉妹、しばらく教会から遠ざかっていました。声を掛けて下さる牧師が、新しい教会が始まるから行ってごらんなさいと励まして下さり、Ｆ聖書教会に来られ、教会員として加わったそうです。教会へ行こうと場所と交通の便を調べると、市内ではあるものの、１時間を超えます。時間がかかることに躊躇を覚えると、励ました牧師は「イエス様は天から地上にまで来てくださいました。１時間は遠いですか」と問いかけられたそうです。

　その話を聞いて、私たちはなんと多くの理由をつけ、言い訳をして仕えることをいいかげんにしたり、さぼっているのかと考えさせられました。言い訳をすればいっくらでも私たちは思いつくでしょう。疲れています。仕事が忙しかったのです。用事ができました。あちこちに気遣いしなければならないことがあります。気分が乗りません。つまずきました・・・。

　マルタとマリヤの姉妹を思い起こします。マリアはただ、イエスの傍らにいて、みことばに耳を傾けることを選びました。一方対照的なのはマルタです。いろいろなことに気を遣ってせわしく動いています。私たちも同じです。もちろん、何もしないでいるなどということはできません。しかし、イエスが問いかけられたように、「どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。」

　そのために選ばなければならないことがあります。一つを選べば、一つは捨てなければなりません。いくつも抱えることはできません。欲張りな私たちはあれもこれもと思いますが、日々、本当に大切なことを見分け、それを選ぶことを御霊によって導かれることを祈り、喜んでそれを選ばせていただく歩みをしようではありませんか。