先日、T教会で会議がありました。茨城県にある教会ですが、元の名をS教会。東日本大震災では屋根が落ちて穴が空く大きな被害がありました。屋根が落ちるほど建物が古く傷んでいたのです。まとまった額の震災支援献金、少しずつ献げて蓄えていた会堂積立献金、旧会堂の土地売却などの資金で廃業した4階建ての中古ビジネスホテルを買いました。田舎町とはいえ駅のすぐ近く、斜向かいにはスパーと市役所、山梨で言えば、韮崎駅から数分という立地のいい場所です。
無牧だった教会にリーベンゼラ宣教団が「再開拓伝道」のために、シュローツ宣教師、ルオフ宣教師の二組を送り込み、購入したホテルも大規模リノベーションをして再スタートを切りました。2020年にはコロナの中でM牧師を迎えて奮闘しています。
1Fが会堂、2Fには大きな吹き抜けのある階段で登って集会室、3Fはそのままでホテルの部屋をゲストルームとしていますが、使えるのは一部屋。残念なことに屋根裏に小動物が入って、その臭いが残っているからです。4Fは牧師館にリフォームしましたが問題はエレベーター。維持のためには毎月法定点検を受けなければなりません。そして、訪問した日にエレベーターが故障した牧師が閉じ込められました。それが、年数経過しているので補修部品が切れて総入れ替えが必要かもしれないとのこと。その額700万円!階段は非常用の狭い外にある螺旋階段のみ。
建物にしても何にしても、形あるものは必ず傷み、壊れ、維持のためにはお金がかかるんだなぁと改めて思わされました。それがどんどん活用されるなら惜しくはありません。一方、使わない建物はすぐに荒れてみすぼらしくなります。預けられたタラント、それを地の中に隠していたら何の役にも立ちません。預けられたタラントを喜んで主のために使うことを覚えさせられました。