クリスマスと年末と

 毎年、クリスマスが終わると年末、新年を迎える備えを大急ぎでします。ゆっくりと一年の終わりを味わうことができないのだろうかと思いつつ、それを繰り返しています。  

 K教会の牧師であったS先生がよく「百姓には百の仕事がある。そして百の仕事を段取りよく、季節に合わせ、朝昼晚のリズムに合わる。時期が来れば待ってはくれない。賢く捌かなければ務まらない頭と体とを使う仕事だ」と言っていました。それに加えて、今の時代、農家だけで暮らしを立てていくのは厳しい時代です。なおのこと、コスト管理、天候に動かされるリスク管理。簡単なことではありません。

 家事もそうです。掃除に洗濯、料理にゴミ出し、放っておけばゴミ屋敷になってしまいます。これまた、日々のルーチンを滞りなくするということは簡単なことではありません。気持ちはあっても体力が追いつかなくなることもあれば、段取りよくテキパキとことをすることができる人もいれば、それが苦手な人もいます。いつも、そのようにできる人もいれば、年末のように差し迫って、この際だから、あれもこれもという人もいるでしょう。普段はできないことをまとまった年末の休みにするという人もいることでしょう。

 クリスマスを迎えて、私たちは救い主の誕生を喜び迎えました。その恵みにふさわしくわが身が整えられているでしょうか。日々の仕事に、日々の営みに慌ただしく過ごしている日常から、今年最後の務め、それはわが身を整えて、心新しく主をお迎えする備えをすることではないでしょうか。神が備えてくださった節目を数えながら、主をお迎えする備えをしようではありませんか。

 「だから、目をさましていなさい。あなたがたは、自分の主がいつ来られるか、知らないからです。」マタイ24:42