先日、T先生が新しい会を始められ、そのアッピールのために来てくださいました。極寒の地、冬になるとマイナス30度になるところ、そこでホームレスの人たちが暮らすのがマンホールの中なのです。マンホールの中というか共同溝にはライフラインであるお湯が通っています。だから、冬でもその余熱でどうにか生活できるのです。フィリピンであれば、スモーキーマウンテンが有名でしょうか。貧富の差が大きい国にあって、社会構造上でてくる貧困層です。
そのホームレスの中に子どもが混じっています。日本であったら、子どもは保護されますが、モンゴルではそうではありません。かつて、リーベンゼラ日本宣教会から漆原宣教師が送り出されました。そのリポートの中には、この人たちと向き合う苦悩が綴られていました。異文化とその苦悩とで残念ながら長く奉仕することはできませんでした。
T先生、20年前にNHKのテレビ番組でこのマンホールチルドレンを見たそうです。その時に「今、私には何もできませんが…」と祈ったそうです。その番組は3人の子どもを取材したものでしたが、10年前にその10年後を追った番組が放映されました。それを昨秋見たのだそうです。定年迫る自分、親しかった友人が召され、「今からでもできることはありませんか」と祈り始めたそうです。働き場である神学校のモンゴル人学生にその様子を尋ねると、自分の教会に日本のテレビの取材を受けた元マンホールチルドレンがいるという。そこで主が繋げてくださった。
教会にはソーシャルワーカーがいる。資金があれば、グループホームができる。小さな教会の小さな働きだけれども、志与えられてことが動き始めた。そのようなお証を伺いました。もうちょっと聞きたい、知りたい。そう思ったら、ぜひパンフレットをあるいはウエブページをのぞいて見てくださいね。