シンガポール人の挨拶は、「今日、何食べた?」だそうです。L先生が日本に来て不思議に思ったのは、みんなの挨拶は「今日はいい天気ですねぇ」だったり、「今日は雨降りそうだねぇ」だったりと天気のことを毎回口にすることだったそうです。
シンガポールには四季がありません。赤道に近く、一年中夏なのです。暑い、確かに暑いのですが、毎日必ず暑いし、変わるわけではない。生まれたときからそういうもんだと過ごし、それが当たり前のことなので話題にすることもない。
それでは、日本に来てみてどうなのか?と尋ねてみると、確かに四季の変化があって、暑い寒いは感じるものの、だからといってそれを変えられるものでもなんでもない。だから、その日、その日の天気を受け入れて暮らしてる。そう言うのです。みことばに「天の父は、悪い人にも良い人にも太陽を上らせ、正しい人にも正しくない人にも雨を降らせてくださるからです。」(マタイ5:45)のみことばそのものです。
一方、シンガポールは東京都区内と同じ位の小さな国土に約540万人が暮らす国で、交通の要衝であることから海運業、航空産業が発達し、工業と金融、情報という高度な都市国家です。そこにマレー系、インド系、中華系の民族がいるため、食べ物も様々。挨拶代わりに交わされるのが「今日、何食べた?」なのだそうです。
誰しも共通の話題を探しては挨拶を交わすことは世界共通です。誰かと仲良くなる。それは難しい話をするかどうかなんて問題ではありません。しゃべりたい人はたくさんいます。聞いて欲しい人はたくさんいます。問題は私たちがよい聞き役になれるかどうか。楽しく心開ける人であるかどうかです。ひと声かけて、よい交わりをつくりましょう。