先日、面白い話がでました。C先生が「日本人は37度になると熱が出た!って言うけれど、私の37度は平熱。A兄も37度は平熱って行ってたょ」と言うのです。その場に居合わせた日本人(笑)は、みな37度は平熱じゃないとみな口を揃え、平熱というのは36度台。低い人は35度台もあるし、36度台も36.8とか9になれば、熱っぽいと言うのです。
調べてみると、日本人の7割くらいは、体温が36.6℃から37.2℃の間で、37度というのはむしろ平均近く、平熱と考えられるのだそうです。人によっても変わるのですが、高齢になると平熱が低くなります。外気に関わらず体温を一定に保つのが恒温動物と昔々理科の授業で習いましたが、たとえば、人は割合低い方で、イヌ・ネコは38度、ハムスターが39度、スズメが高くで43度。みな違います。
体温が高いほど免疫力アップなどということばも耳にしますが、どうも、これに医学的根拠はないようです。確かに運動すれば筋肉量は多くなり、基礎代謝は多くなり、結果的に体温は上がる。全体としては健康になるでしょう。しかし、ちまたには「○○健康法」なるものが溢れていて、真偽の沙汰は定かではありません。
ハッキリしているのは、神様がこの複雑かつ精巧なからだ、そしていのちを作り、生かしてくださっているということです。傷ついても自ら修復します。ウイルスにやられれば、体温を上げてそれと闘い、異物が体内に入れば、追い出してしまいます。もっとも動物もそうですが・・・。実にすばらしく作られている私たちのからだ。ときに病のとき、そのありがたみが身に沁みます。そうでないときには当たり前のように扱ってしまっているのですが。日々、感謝をもって生かされている喜びを持ちたいものです。