何事にも時がある

 早春から、I姉が教会の庭にバラの苗を植えてくださいました。それではと春の草が生え始める時期から花壇を整え、樹を剪定し、草むしりに精を出し、芝生の手入れをしてきました。その甲斐あってとてもきれいです。
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 樹の剪定というのは、それぞれに時期があります。一般的には休眠期と呼ばれる冬ですが、サツキやツツジは5月の花が終わった後ですし、アジサイも6-7月の花が終わった後です。その時期に来年咲く花芽ができるので、時期を逃してそれを切ると翌年花が咲きません。生け垣と北側にあるコニファーを切りたかったのですが、これは3月。休眠期の終わりが適期で、成長を始めてから切ると、吸い上げた水を出してしまい枯れてしいます。鬱陶しくなってからでは遅いのです。みんな教えてもらいました。
 それぞれの時期に合わせて手入れをするためには、一年中、それぞれの植物に気を配って、その時々の作業をしなければ、きれいな庭はできません。美しいものを喜ぶための手間は惜しまず手入れするなら、神の私たちに対する心はどれほどのことだろうかと思わされます。「植えるのに時があり、植えた物を抜くのに時がある。…神のなさることは、すべて時にかなって美しい。」伝道者3:2-11。神も私たちがよき花を咲かせるように、時を備え、ときに刈り込み、時に水を注いでくださるのです。