私は暑さが苦手です。もっとも、得意な人などどこにもいないと思いますが。寒さは着込んだり、暖房を使ったりすればどうにかなりますが暑さだけは逃れようがありません。せめて暑いさなか日中は動かないでいるしかありません。
その暑さが、「地球沸騰」という新しい言葉で表現されるようになりました。7月の世界の平均気温が観測史上最高になって、国連のグテーレス事務総長が「地球温暖化の時代は終わった。地球沸騰化の時代が到来した」と警鐘を鳴らしました。他にも「猛暑日」は2007年から、「災害級の暑さ」は今年からでしょうか。豪雨災害も頻発し、「命を守る行動を」と呼びかけられるようになりました。それは日本のみならず、欧州の熱波、中国の水害、オーストラリアの大規模な山火事、ハワイでの山火事はラハイナの町が焼失する大災害となりました。
その原因は温室効果ガス、私たちのエネルギー消費が一番の原因であると科学者たちの意見は一致しています。私たち人間が日々使うエネルギーは膨大です。資源の乏しい我が国では原発を国策として進めてきました。それが東日本大震災を期に安全神話が崩れ、石油とLPGにエネルギー、自然エネルギーへと転換されました。環境と経済、そのバランスも簡単ではありません。
「生めよ。増えよ。地に満ちよ。地を従えよ。(創1:28)のことばは文化命令と呼ばれますが、人はこの世界を治める使命を神様からいただいています。主にある者の生き方として、信仰生活は心の問題はもちろんのこと、日々の生き方に関わる問題でもあります。国レベル、国連、世界レベルでCO2削減、その取り組みがされていますが、私たちの日々の生活の中でもできることはあります。「チリツモ」、チリも積もれば山となる、そんなちいさなことを次の世代のためにもしていきたいものです。